熊本県にも公営の斎場や会館もあり、葬儀を安価に行い、あとの供養を懇ろに行うという人たちが増えています。しかし、それを望んでも、どこの葬儀社に世話になるかで叶わないことになってしまったという人が多い状態です。
一般的な葬儀の流れを省いて、身内だけでしみじみと供養をすることを望み、質素に行うことは可能でも、金額はコースものやパックものであるため、コストを抑えることに限界があります。また、気持ちに沿った臨機応変な葬式にも無理があります。
市営会館や斎場を利用し、気持ち通りの告別をプロデュースできる業者は調べると見つかります。斎場に尋ねても何社か教えてくれます。時間制限の中探すのは慌ててしまいますから、何気なくでも良いので普段から知識として得ておくと、いざという時にスムーズですし、後悔の無い結果となるでしょう。
熊本県でも熊本市内のように商業経済が発展し、親と子が別々の世帯で暮らす家庭が多い街では、年々規模の小さなお葬式が行われるようになっています。けれど、少し都市部から離れたエリアに行くと、人口が少なくなることから葬儀のための会館の需要もなく、採算が取れないこともあって会館も地方に展開しようとしません。
必然的に昔ながらのお葬式が行われることになり、地域の人たちの手でお通夜や告別式の段取りが進められていきます。地方に暮らす人が少なくなる一方で、田舎暮らしにあこがれる人は多くなり、都市部から田舎へ移り住む人もいます。
都市から地方へ回帰した人にとって葬儀の場は、地域のコミュニティに参加する重要な機会です。その土地に受け継がれてきた風習を知って葬儀に臨むことは、自分が喪主になるときにも手伝うときにも、役に立つ経験になることは間違いありません。